◎上カモ神社と下カモ神社は二つで一つ。北にある方。
◎式年遷宮がある。
◎神が降臨された神山をかたどった立砂がある。
◎葵祭の終点。
◎賀茂競馬(かもくらべうま)の行事がある。
時代:紀元前、神武天皇の時代、神山に御祭神が降臨
下鴨神社と上賀茂神社 なぜ下「鴨」で上「賀茂」なのか。
この疑問についてのバッチリとした回答はない。
もともと「カモ」氏の居住する地帯が「カモ」であった。
それが鴨となったり賀茂となったりしただけらしい。
平安時代には朝廷は行事を両社同日に行っていた、つまり両社はひとつの社として扱われていたという。
詳しくは下鴨神社のページに
【下鴨神社】賀茂じゃなくて鴨のほう
◎下カモ神社と上カモ神社は二つで一つ。南にある方。 ◎式年遷宮がある。 ◎紀元前からの歴史がある。 ◎参道は縄文時代から生き続ける森「糺(ただす)の森」。 ◎八咫烏(ヤタガラス)神話と密接なかかわり。 ◎30弱のミニ神社が集まっている。 ◎鴨長明が禰宜になりそこねた。 ◎葵祭で...
上賀茂神社は御祭神の御降臨山を遥拝する
上賀茂神社の御祭神は賀茂別雷大神(かものわけいかずらのかみ)。
上賀茂神社の北北西にある神山の山頂に岩がありこの岩(降臨石)に賀茂別雷大神が降臨したと伝えられる。
上賀茂神社の二の鳥居をくぐると立砂がある。
これは神山をかたどったもので、頂に3本、2本の松の葉がたてられ、陽と陰の対になっている。
立砂
御祭神・賀茂別雷大神は、下鴨神社の御祭神の子であり孫
上賀茂神社は通称で、正式には「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」。
御祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)。
この賀茂別雷大神は、下鴨神社の二人いる御祭神・賀茂玉依媛命(かもたまよりひめのみこと)の子、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の孫。
下鴨神社の正式名は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」。
御祖だからご先祖で、祖父・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と母・賀茂玉依媛命(かもたまよりひめのみこと)が祀られている。
上賀茂神社の正式名は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」。
息子・雷神〔賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)〕が祀られている。
二つはファミリー神社。
と考えておくと、鴨だ賀茂だとこんがらからずに、区別がつきやすくなる。
賀茂別雷大神誕生秘話は下鴨神社のページに↓
【下鴨神社】賀茂じゃなくて鴨のほう
◎下カモ神社と上カモ神社は二つで一つ。南にある方。 ◎式年遷宮がある。 ◎紀元前からの歴史がある。 ◎参道は縄文時代から生き続ける森「糺(ただす)の森」。 ◎八咫烏(ヤタガラス)神話と密接なかかわり。 ◎30弱のミニ神社が集まっている。 ◎鴨長明が禰宜になりそこねた。 ◎葵祭で...
伊勢神宮につぐ朝廷と深いつながり
賀茂社(下鴨神社と上賀茂神社)は皇室との関係が深かった。
平安時代の嵯峨天皇の時から鎌倉時代の後鳥羽天皇の時まで天皇は皇女を神に仕える斎王として賀茂社に出した。
これは神にたいして最愛の娘を捧げるという意味がある。
朝廷と神社がこういった関係を結ぶのは皇女を斎宮として出した伊勢神宮と賀茂社だけだ。
下鴨神社、上賀茂神社とも伊勢神宮と同様、式年遷宮が行われる。
上賀茂神社の建築物
上賀茂神社には本殿の他、摂社、末社といわれるミニ神社ほか建造物が多くある。
そのうち国2棟が国宝に、41棟が重要文化財に指定されている。
本殿、権殿【国宝】
本殿には、御祭神が祀られている。
厄除けの神で、必勝などのご利益がある。
権殿は本殿の修復が必要な時に使用される。
おもな摂社
大田神社
芸能の神様。延命長寿。
上賀茂神社よりもさらに古い社。
御祭神は天岩戸を開く際に、岩戸の前で舞った神・天鈿女命(あまのうずめのみこと)。
境内の外にある。
片山御子神社(かたやまみこじんじゃ)
片岡社(かたおかしゃ)とも。
縁結び、子授け、安産。
御祭神は賀茂別雷大神の母・賀茂玉依媛命(かもたまよりひめのみこと)
新宮神社(しんぐうじんじゃ)
水の守護神、雨、身体健全。
御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)
葵祭(あおいまつり)〔勅祭 賀茂祭(かもさい)〕
葵祭は毎年5月15日に行われる賀茂社(上賀茂神社と下鴨神社)の祭。
賀茂社は古くから皇室との関係が深かったことがあり、もとは皇室の年中行事を祭としたもので、「勅祭 賀茂祭」という。
当日、神前に葵をお供えし、全ての社殿、関係者が葵を身に着けることから葵祭とよばれている。
葵祭のはじまり
始まりは古墳時代・欽明天皇の時までさかのぼる。
国が嵐がおき天候不順で作物が実らず人々が困っていた。
朝廷が占わせたところ、賀茂大神の祟りであることがわかった。
そこで、馬に鈴をつけ人は猪の頭をつけて馬を乗り回して祭祀を行ったところ、五穀豊穣、天下泰平となった。
この祭りは広く浸透し、平安時代には『源氏物語』『枕草子』にも登場する。
斎王
天皇が賀茂社に神に仕えさせるため賀茂社にだした皇女・斎王が、葵祭の際、勅使の行列に加わった。
現在では、選出された市民が斎王代として儀を行う。
御所からスタート
葵祭の行列は京都御所がスタート。
下鴨神社に入って祭典を行い、上賀茂神社へ入って祭典を行う。
賀茂競馬(かもくらべうま)
馬を乗り回して祭祀を行ったことから、関連行事として葵祭にさきがけて5月5日に行われる。
舞楽装束を着用し馬場を駆け抜ける。
国宝
本殿
権殿(ごんでん)
重要文化財
片山御子神社(かたやまみこじんじゃ)
新宮神社(しんぐうじんじゃ)
若宮神社
奈良神社
賀茂山口神社
細殿
橋殿
馬場殿
ほか全41棟
御祭神
御祭神
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)