【雲龍院 泉涌寺別院】小さなみどころが多く観光客フレンドリー

◎泉涌寺の別院。
◎「走り大黒天」、悟りの窓、蓮華の間など、観光客フレンドリーなみどころがある。

ゆかりの人物:後光厳天皇(創建)
創建:南北朝時代

南北朝時代、北朝の天皇が帰依した

北朝の天皇は泉涌寺に帰依していて、別院の雲龍院と龍華院を建立した。
ここでは天皇の安定を祈念する写経会が開催された。
のちに両院は合併し、寺名は雲龍院(うんりゅういん)となり、本堂は龍華殿となった。

雲龍院に帰依した天皇

後光厳天皇:雲龍院を建立
皇子・後円融天皇:龍華殿を建立。
後小松天皇、称光天皇:雲龍院を崇敬。
後水尾天皇:運営費を支援。

帰依した天皇とできごと

雲龍院のみどころ

雲龍院は本尊をはじめ”小さなみどころ”があり、ゆっくりと楽しめる。

窓でトリミングされる庭をみる

いくつかの部屋では障子でトリミングされたデザインで庭をみることができて楽しい。

蓮華の間


窓左から、椿、燈籠、紅葉、松がみえるようになっている。

大輪の間

悟りの窓


窓の向こうに時期ごとに違った花をみることができる。
“悟り”にとくに意味はないようだ。

迷いの窓

大石内蔵助の額


泉涌寺塔頭の来迎院の住職が大石内蔵助の親戚で、内蔵助はたびたび訪れていた。
雲龍院には昔、大きな池があり、内蔵助はこの池を龍の棲み処を意味する「龍淵(りゅうえん)」と名づけ、揮毫した。

燈籠

雲龍院パンフレットより

最後の将軍、徳川慶喜が寄進したもの。

瞑想石(めいそうせき)


大輪の間(だいりんのま)に設けられている。
庭に向かって椅子に座り、両足裏土踏まずをのせ、ゆっくりと呼吸をする。

走り大黒天

雲龍院パンフレットより

左足を前にだしていることでこうよばれる。
福神でありながら、顔はこわい。

水琴窟


菊の御紋が模られた2017年に設置された水琴窟。「龍淵のさやけし」の名がある。


重要文化財

本堂 龍華殿

宗派

真言宗

日本のおもな宗派

密教系 天台宗
真言宗
浄土宗系 浄土宗
浄土真宗
日蓮宗
禅宗系 臨済宗
曹洞宗
黄檗宗

雲龍院ホームページ

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