【大原 法泉院】鎌倉時代からの五葉松がある。血天井がある。

◎勝林院の子院。
◎伏見城からの血天井がある。

創建:平安時代

法泉院は大原寺院群の一つ

京都大原は古くから朝廷とゆかりがあり、比叡山延暦寺の影響をうけてひらけた場所。
平安時代中期、藤原道長が権力をもち、源氏・平氏が台頭するなど、飢饉や戦で国は荒れていた。
その折、延暦寺の僧は俗化し、仏法守護を名目に武装し戦闘に従事するようにさえなっていた。

それに疑問を抱いた僧たちは、大原に移り修行に打ち込み、多くの寺院が建つようになった。
最初に建造された寺院が勝林院。
法泉院(ほうせんいん)は、勝林院の住職の住まいとして建てられた。

大原 法泉院のみどころ

血天井

血天井は、関ケ原の戦いの前哨戦ともいわれる「伏見城の戦い」にまつわるもの。
「伏見城の戦い」は、秀吉亡き後の権力争いで徳川家康と反家康の西軍の戦い。
この戦いで、家康の忠臣・鳥居元忠らは伏見城に籠城していたが西側に攻められ自害した。
その時に染みついた血の跡が残る廊下が武将たちの供養として法泉院の天井に使われている。

血天井は、京都の養源院にもある。

五葉の松【京都指定天然記念物】

樹齢700年、鎌倉時代からの五葉松。

盤桓園 額縁の庭園

庭園=盤桓園(ばんかんえん)は竹林を見る庭。を額縁にみたてて、鑑賞する。

宝楽園


2005(平成17年)に作庭された。
地球太古の創世の時代の海を想像した庭園。
仏神の世界が石組みで表されている。
蓬莱山、座禅石など神仙世界が岩組で配置されている。
白川砂が敷き詰められ海水流にみたてられている。


宗派

天台宗

日本のおもな宗派

密教系天台宗
真言宗
浄土宗系浄土宗
浄土真宗
日蓮宗
禅宗系臨済宗
曹洞宗
黄檗宗

法泉院ホームページ

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